太極拳の聖地である武当山には、多くの子ども達が親に連れられ、太極拳を習いに訪れました。子ども達の行動の変化に心配した大人達が、邪に侵されていると思い込むものも多く、道教の巫術も影響してか、多くのものが訪れました。数日太極拳のメソッドを行うだけで、まるでつきものがとれたように元気になったり、また多動性の子供は落ち着きを取り戻して下山していきました。 それが、中国において、道教の布教にも大きな効果を現したのは民間に事実として残っていましたが、新生中国になってから、このように人心を引き込む道教の歴史は徹底的に葬り去られましたのは、中国近代史のとおりです。
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下記の、雑誌『Brain Communications』に発表した研究結果の内容は、米ウィスコンシン大学マディソン校ウェイスマンセンターの研究者たちが、ヨガや太極拳のポーズを教えることでバランスを改善するビデオゲームが、自閉症スペクトラム障害の青年の姿勢を改善し、自閉症症状の重症度を下げ、脳の構造にも影響を与えることがわかったということです。
13歳から17歳の自閉症の少年達に、任天堂Wiiの太極拳やヨガのポーズのバランスボードゲームを行わせました。
自閉症をかかえる対象者ととそうでない対象者に、バランスボードの上でヨガや太極拳のポーズをできるだけ長くとるようにして、これを週に3回、1時間の練習を6週間続けました。
自閉症の子どもたちは、自閉症のない子どもたちに比べて、一般的に姿勢の安定性が低いことが知られていましたが、バランストレーニングを行った自閉症の子どのたちにおいては、特定の話題や物への強い興味(制限的興味といいます)、また社会的コミュニケーション、反復行動、などの自閉症の症状において、重症度が著しく低下したことが報告されました。また、自閉症の子ども達を介護する人たちからの報告によると、自閉症の症状が、重度から中程度になったとの報告をまとめました。
なぜこのようなことが起こるのかは完全には解明されていませんが、現在その原因を突き止めようと深く研究が進んでいます。
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The human brain has demonstrated the power to structurally change as a result of movement-based interventions. However, it is unclear whether these structural brain changes differ in autistic individuals compared to non-autistic individuals. The purpose of the present study was to pilot a randomized controlled trial to investigate brain, balance, autism symptom severity and daily living skill changes that result from a biofeedback-based balance intervention in autistic adolescents (13–17 years old). Thirty-four autistic participants and 28 age-matched non-autistic participants underwent diagnostic testing and pre-training assessment (neuroimaging, cognitive, autism symptom severity and motor assessments) and were then randomly assigned to 6 weeks of a balance-training intervention or a sedentary-control condition.